コロナで外出自粛という中だと、どうしても以前楽しかった思い出や、外出先での出来事を思い出してしまいます。
あの頃はたのしかったな…なんて思ってしまいがちですが、その中でも良い思い出というか、自分が家族を持ちたいと思った出来事がありました。
5歳の子供を持つある友人たちと登山に行った時のことです。
その子達と山を登って、程よい疲労感と空腹感の中、シートを拡げて食事を楽しもうとしていたのですが、子供が友人に向かって「はい、十六茶」と言って水筒を手渡したんです。
水筒に十六茶入れてるんだ-、と思ったのですが、そのお茶を飲む度に友人が「おいしいなあ、うれしいなあ」と言うんです。
私もお茶をもらったのですが、まあ、普通の麦茶でした。
その頃、友人は仕事で少し行き詰まっていて、元気のない日が多かったらしく、その前日に子供と一緒に飲んだペットボトルのお茶「十六茶」を飲んで「あー、なんか懐かしい味がする」と心が和んだらしいです。
それを見ていた子供は、十六茶を飲めば父親が元気になると思ったのか、お茶を飲ませる度に十六茶だと言って手渡すようになったそうです。